寝室の音と道具
防音カーテンを買う前に、表示で見たい五つのこと
厚手なら静かになる、と決めないために。遮音の表示、試験の条件、サイズ、重さ、手入れを並べて、寝室に合う一枚を考えます。
先に押さえたいこと
防音カーテンは、名称だけで選ばず、遮音・吸音のどの機能があり、どんな試験条件の表示かを確認します。音を完全に消す道具ではなく、音の種類によって働きが異なります。[1]寝室ではサイズや設置条件に加え、重さと毎日の開閉も購入前にそろえて比べます。
- 遮光・遮熱の表示と、音に関する表示を分けて読む
- 試験値をそのまま自室で減るdBとして計算しない
- サイズ、レールの対応、洗濯、返品条件まで確認する

欲しいのは、暗さなのか、音への対策なのか
遮光、防炎、遮熱、遮音。カーテンの商品ページには複数のマークが並びます。まずは「朝の光が気になる」「窓の外の話し声が気になる」というように、購入したい理由を分けます。別の機能が優れていることを、音についての説明の代わりにはしません。
サンゲツは、遮音カーテンでも音を完全に遮断するわけではなく、すべての周波数に同じ働きをするわけではないと説明しています。[1]「防音だから何でも小さくなる」という期待を置くより、気になる音を販売店へ伝え、対応する根拠があるかを聞きます。
グラフは、一番大きな数字だけを読まない
遮音のグラフがあれば、横軸と縦軸、対象の品番、試験方法、注意書きをセットで確認します。サンゲツの該当カタログは周波数ごとの透過損失を載せ、数値は測定値であって保証値ではないと注記しています。[2]これは掲載された製品と試験についての説明です。
その数字を、スマホで測った寝室の音から引いて、購入後の音量にすることはできません。比較する二つの商品が別の試験方法なら、数字だけの順位も付けずに置きます。条件をそろえた比較ができるか、メーカーへ確認する材料にしましょう。
注文前に、五つの欄を埋める
次の表は、候補の購入条件をそろえるための編集部案です。「防音」という一言で比べるのではなく、商品ページにある情報と、問い合わせが必要な情報を分けます。まだ分からない欄が残っていても、先に購入ボタンを押す必要はありません。
| 比較する欄 | 確認すること | 未確認なら |
|---|---|---|
| 音の表示 | 遮音か吸音か、品番に対応する試験 | 試験資料の有無を問い合わせる |
| サイズと縫製 | 採寸方法、仕上がり寸法、開き方 | 販売店指定の採寸方法を確認する |
| 取り付け | レールやフックの対応、製品の重さ | 現状のレール情報を渡して相談する |
| 手入れ | 洗濯表示、乾燥、取り外しの負担 | 家で扱える条件か確認する |
| 注文条件 | 総額、納期、返品・交換の条件 | オーダー確定前に書面で確認する |
サイズは、今のカーテンの印象で決めない
買い替えでは、いま付いているものと同じくらいでよいと思いがちです。販売店が指定する採寸箇所を確認し、レールと窓、周辺の家具の位置を測ります。仕上がり寸法と注文寸法の関係も確かめ、自己流で余分な長さを加える前に質問しましょう。
閉めたときだけでなく、朝に開けるとどこへ布が収まるかも想像します。窓の鍵へ手が届くか、空調の操作や家具の動線に無理がないか。音への期待とは別に、毎日使うものとしての相性を確認する視点です。必要な換気や設備の働きを妨げる取り付けは避けます。

厚みや重さを、性能の代わりにしない
生地を見られるなら、色や感触と一緒に、開閉と取り外しの扱いやすさも確かめます。ただし、小さな生地見本だけで自宅の遮音効果を試したことにはなりません。重いから性能が高い、裏地があるから必ず目的に合う、と決める前に表示へ戻ります。
購入費の比較は、生地代だけでなく、サイズ、縫製、部品、取り付けに必要な費用を同じ欄にまとめます。手入れを外注する予定なら、その手間も候補を選ぶ条件に。静かさのための買い物が、日々の扱いにくさへ変わらないようにしたいところです。
購入後に確かめる場面を決めておく
購入前に「夜、窓側の席で話し声が気になる」といった一つの場面を残しておきます。設置後はその場面を振り返り、開閉や室内の使い勝手も記録します。聞こえ方の感想を、試験データやすべての家での効果へ広げないようにしましょう。
期待した変化がなければ、カーテンを重ね続ける前に、商品の用途と困っている音が合っていたかを確認します。窓の閉まり方や建物の確認が必要なら、カーテンの追加購入とは別の相談へ進みます。買う前に確認する項目がそろうほど、次の判断も落ち着いてできます。
場面を一つ残す
どの時間、どの場所で、何の音が気になるかを書いておく。
使い勝手も見る
設置後は聞こえ方だけでなく、開閉や室内の使い方も振り返る。
感想と試験を分ける
自分の聞こえ方を、試験値やすべての家での効果へ広げない。
追加前に確認する
用途と音が合っていたかを見直し、窓や建物の確認は別に相談する。
編集部作成。期待した変化がなくても、カーテンを重ね続ける前に確認します。
よくある疑問
遮光1級なら、防音効果も高いですか?
遮光の表示だけでは、音についての性能は分かりません。遮音・吸音の表示と、その品番に対応する試験説明を別に確認します。
カーテンだけで、外の車の音を完全に消せますか?
完全に消す前提では選びません。遮音カーテンの働きは音の周波数などで異なり、すべての音を遮断するものではありません。[1]気になる音を具体的に伝えて確認します。
オーダー品なら返品して選び直せますか?
販売店と注文内容によって条件が違うため、注文前に確認します。採寸違い、イメージ違い、性能への期待の違いで対応が同じとは決めつけないようにします。
出典・参考資料
- サンゲツ / 遮音カーテンとは?主な効果や選び方、吸音カーテンとの違いを解説 確認日:2026年9月29日
- サンゲツ / STRINGS 2024-2028:遮光1級・遮音カーテン(カタログ119ページ) 確認日:2026年9月29日
機能の限界は出典[1]、試験表示の例は出典[2]を確認しました。購入前の表と比較の進め方は編集部の提案です。本文はカーテンの購入判断を扱い、窓工事の設計や施工効果を示すものではありません。製品の比較試験、室内測定、使用体験の取材は行っていません。出典確認:2026年9月29日。
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